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再生重油

近年、地球温暖化、オゾン層破壊、廃棄物処理、化学物質の安全性等、環境問題が地球的規模に拡大し、国際的に環境への積極的な取り組みが求められています。
国内においても環境基本法の制定をはじめとして、循環型社会の構築を目指して多くの環境関連法が整備され、環境保護を目的とした法規制が強化されています。
とりわけ廃棄物・リサイクルの問題は最終処分場の逼迫、資源の枯渇等の制約からその対策が緊急の課題となっています。
弊社では廃棄物処理法が制定される以前の昭和38年より一般工場、ガソリンスタンド、自動車整備工場等より排出される主として潤滑油廃油を原料とし重油代替燃料油 再生重油 をリサイクル・製造してまいりました。

リサイクルにより、この地域に
「再生油」を根付かせ、
産業用燃料として定着させたのは
岩野礦油株式会社です。



廃油の種類と再生の適否

再生に適した廃油 再生に不適な廃油

エンジンオイル,
モーター油,
油圧作動油,タービン油,
スピンドル油,マシン油,
トランス油,ギヤー油,
コンプレッサーオイル,
フラッシングオイル,
ダイナモ油,
非塩素系金属加工油

塩素系及び水系潤滑油,
難燃性合成油,
金属加工油
(水溶性切削油等),
不凍液・クーラント(LLC),
グリース,
ワックス,
溶剤(シンナー等)


平成16年度「北九州エコプロダクツ推進事業」にて
エコプロダクツに選定されました。


廃油再生処理工程

sample
図をクリックすると拡大表示します


再生重油の主要納入先業種

セメント生産工場(焼成用キルン燃料)

アルミ二次製品製造工場(加熱溶解用熱源)

石灰製造工場(乾燥用燃料)

廃棄物焼却工場(補助燃料)


再生重油の特徴

廃油を原料として生産するので安価です。

流動性が良く使いやすいです。(タンク・配管の余熱不要)

硫黄分が少なく、硫黄酸化物(Sox)の低減化に寄与します。

リサイクルにより天然資源(石油)の使用量を減らせます。

(注)再生重油は灰分が多く、内燃機関のエンジンや重油ボイラーの燃料には不向きです。


再生重油の一般的品質

項 目 再生油 (参考)重油JIS規格
当社品の一例 1種(A) 2種(B) 3種(C)
密 度 0.871
反 応 中性 中性 中性 中性
引火点
77.0 60以上 60以上 70以上
動粘度
50℃
㎜2/s
25.43 20以下 50以下 250以下(1号)
400以下(2号)
400を越え
1000以下(3号)
流動点
-40以下 5以下 10以下
残留
炭素分
質量%
1.0 4以下 8以下
水分
質量%
0.6以下 0.3以下 0.4以下 0.5以下(1号)
0.6以下(2号)
2.0以下(3号)
灰分
質量%
0.534 0.05以下 0.05以下 0.1以下(1,2号)
(3号は規定なし)
発熱量
MJ/㎏
(cal/g)
44.79
硫黄分
質量%
0.53 0.5以下
(1号)
2.0以下
(2号)
3.0以下 3.5以下
(1号)
(2,3号は規定なし)


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